素材づくりへのこだわり素材づくりへのこだわり

手漉き和紙という素材をどのようにして現代の暮らしの中に取り入れるか?というテーマを掲げ、
保木工房では「和紙(素材)の制作」と「提案活動」の2本柱を同時進行で行い、和紙を活かす道を探りながら
日々の紙づくりに取り組んでいます。

ベーシックな紙からオーダーメイドまで
お客様が求めている紙に応えられるよう、
技術とクオリティの向上を目指した素材づくり
展覧会などに向けて作品を制作し、和紙を
取り入れた具体的なカタチを工房(現場)からも
提案する
素材づくりへのこだわり

基本コンセプト基本コンセプト

和紙(素材)制作において、3つのコンセプトを掲げ取り組んでいます。現代に和紙を活かすために、伝統を「守る」だけでなく
「進化」させていくこと。お客様の様々なご要望にお応えできるよう技術とクオリティの向上を目指しています。

オーダーメイドの紙づくり
「こんな紙を作りたい!」
というお客様のご要望に応えるため、保木工房ではオーダーメイドを承っております。
お互いの仕事を理解し、求めているものを話し合いながら和紙素材の新たな広がりを見出していけたらと思っております。
オーダーメイドの紙づくり
伝統の継承と新しい可能性の追求
美濃和紙の伝統(※1)をしっかりと踏まえ、それを基軸とし大切にしながら、現代生活に求められている新しい紙の可能性を見つけ出す

「手漉き和紙」であることの必然性を求める
和紙(※2)を原料栽培から手がけることで、様々な使い手の方と「天然の質へのこだわり」や「現代に天然素材を活かす道」を考えていく

技術提携による商品開発
和紙を素材とした作品、又は商品の開発をするために様々な作家や企業との技術提携によるモノづくりをしていく
※1 美濃和紙の伝統
1300年の歴史があると言われており、柔らかさと温かさ、そして気品に満ちた素材で、薄くても丈夫で漉きむらのない美しさが身上です。

※2 和紙
保木工房では「コウゾ、ミツマタ、ガンピなどの靱皮繊維を原料として作られたものであること」、「手漉きであること」、「日本の気候風土の中で作られた紙であること」を和紙の定義として考えています。

プロフィールプロフィール

井上さとみ
工房スタッフ/ 紙漉き + デザイン
satomi inoue
井上さとみ
1978年東京生まれ。
2000年文化女子大学 生活造形学科
グラフィック・プロダクトデザイン専攻科 卒業。
イベント、展示会の企画デザイン会社に
グラフィックデザイナーとして勤務。
2004年6月に岐阜県美濃市に移住、保木工房の
スタッフとして手漉き和紙づくりの仕事をはじめる。
現在は紙づくりをはじめ、保木工房のオリジナル
和紙や小物デザインなども担当。
保木成敏
保木工房主宰/紙漉き職人
naritoshi hoki
保木成敏
1967年岐阜県高山市生まれ。
88年名古屋造形芸術短期大学専攻科(版画)修了。
版画工房(東京)にてリトグラフの仕事に従事する。
96年新潟県十日町市技能専門学校(染色科)修了。
96年越後門出和紙工房(新潟)小林康生氏の元で楮の栽培から紙漉きに至るまでを学ぶ。
98年岐阜県美濃市にて伝統工芸士の後藤茂氏の元で紙漉きを修行する。そして01年保木工房設立。
美濃手漉き和紙の後継者として独立する。